ブログをこれから始める人って遅いんじゃないの?
いきなり炎上しそうな始まりだけど、最近はプロのブロガーさんと話してて「ブログだけで飯を食って行けないんじゃないか?」と思うことがよくある。
10年ほどこの業界を見てると分かってくるんだけど、流行の手法ってのはいつかは廃れてしまう。だから「ブログだけで飯を食おう」っていう今の流れも、同じ匂いがするっちゃするんだよね。
          
          敷居の低い金儲けは誰でも参加出来ちゃうからライバルは年々増えるわけで・・・増えるに従って、同じ手法やっててもどんどん稼げなくなっていく時代が来るって言いたいんですよ。
          
          どんな商売でもそうだけど、先行逃げ切りと言うか先行者有利ってのは絶対あると思う。実際、アフィリエイトでもそういう面ってあったしね。
          
          もちろん、後から始めた人は絶対に上手くいかないかって言うとそうじゃない。上手くいく人もいるけど、初期に比べると成功する為に、工夫や労力・コストが先行者に比べると半端なく必要になるってこと。
          
          これはネットに限った話ではなくてスポーツなんかでも一緒だよね。例えば、海外から輸入されるスポーツで日本でメジャーになる前からやっている人ほど有利だったりすることってある。実際、メジャーになって競技人口が増える前にチャレンジしている人ってスポーツ界では多いし。
          
          今、テレビや雑誌で有名なプロブロガーはゴロゴロいるけど、これから始める人がその人達と同じようにマネタイズしようとしても、今じゃ二番煎じだし、無理とは言わないけど同じ手法でやってる人がいる以上同じことをしても成功しにくいってことは言うまでもないよね。
          
          実はこれ、10年ほど前にアフィリエイターがポイントサイトの紹介サイトで稼いでいたのと非常に似てる。
          
          ポイントサイトっていうのはメールを受信したりポイントサイトを通じて物を買ったりサービスを利用したりするとポイントがついて現金化できるって言うもの。
          
          先に始めた人がこれから始めたいって人にポイントサイトを紹介して紹介料を得て、豊かな生活を送る。同じようにネットだけで食べたい人に向けて成功談サイト作って自分のサイトから会員を募りその紹介料で稼ぐっていう図式。
          
          やり方が違うだけで完全に先行者有利のマネタイズ。
          
          今はブログだけで食べていくプロブロガーに憧れている人ってかなり多いから、ブログで多少なりとも稼げるようになれば読者はまだ付くかもしれない。
          
          ただし、一昔に比べるとブログ初心者に向けて書いたブロガーブログはネット上に腐るほど乱立している。稼いでないのに稼いだ風に書いてる人もいるだろうし・・・
          
          ちなみに「ブロガーブログ」っていうネーミングは僕が勝手に付けたもの。金額の大小に関係なくブログで収益を得ている人が書いた「ブログで生活する為のノウハウや体験記」を書いた雑多ブログのこと。
          
          どんな手法でもユーザーが増える円熟期を迎えた後は衰退していくもの。ユーザーが増えると業界は確かに盛り上がるんだけど、その代わりに競争は激化し「稼げなかった」っていう人も成功者と同じだけ増えていく。
          
          当たり前の話だけど、チャレンジした人が全員成功するわけないしね、途中で諦めちゃう人はいる訳で・・・
          
          そして円熟期の半ばからは挫折ユーザーが増え始めて悪評が増えて徐々に衰退期に移行しはじめる。そして、ある時期を境に一気に衰退していく。当然、衰退した業界に新しいユーザーはやって来ない。
          
          「もしブログで食べていくプロブロガー」ってのがこれに当てはまるとしたら、ブロガーブログを見るユーザーが今より減ってしまってブログだけで食べれなくなる・・・うーん、どうでしょうね。
          
          プロブロガーの思考や行動、生き様だけを紹介しているブロガーブログは、あと数年の未来はあっても数十年先の未来はないのかも知れない。
          
          もちろん、この予想は外れるかもしれないけど・・・
          
          ブロガーブログは今しか稼げないテーマでトレンドサイトと変わらないんじゃないだろうか。 歴史は繰り返すじゃないけど、過去のアフィリエイトを紹介しているサイトのように。
          
          先に始めた人は「今は昔の様にブログだけでは稼げなくなってる、このままじゃ駄目だ」って薄々感じているんじゃないかと勝手に推測。
          
          だから、ブログ以外の次のステージに移行して収益の多岐化を始めてるんじゃないかと勘ぐってしまう。だって、プロブロガーが安定して確実に稼げるんだったら、他には目もくれずそれを追及して突き進むもんでしょうよ。
          
          何だか夢を壊しちゃうような話で申し訳ない。でも、個人的にはフリーランスを目指すのは大賛成ですよ。
          
          ただ、ブロガーブログ1本で数十万程度の収入を得たからと言って、それまでずっと続けて来た会社員という有り難い立場をあっさり捨てちゃうのって少し安易な考えのような気がします。
          
          雑誌の執筆、メディア出演がプロブロガーの次のステージなのかも知れないけど、メジャーなブロガーさんがもういっぱいいるし、既にパイの取り合い。そういう意味でもプロブロガーで食べていくのって大変。
          
          副業でそこまで稼げたんなら、もう少し副業を続けてプロブロガーの先を見極めてからフリーランスになっても良いんじゃないという考えもありだと思うし慎重にね...
          
          どうしても仕事を辞めてプロブロガーになりたいというのなら、常にリスクヘッジを考えて辞める時にはスペアタイヤは何本か持っておいた方がいい。もちろん、僕もネット以外で収入を得る手段を持ってから独立している。
          
          ブロガーブログで生活するのが最終目的じゃなく、そこで生まれた収益や肩書を次のマネタイズに活かして、収益をリスクヘッジさせていくことって大切なんじゃないだろうかね。
          
          余談だけど、僕は実はブログサイトっての殆ど持っていなくて殆どがHTMLサイト。今はサイト運営による広告収入で生活しているわけだけど、今流行のプロブロガーさんとは手法は違う。
          
          ネットで稼ぐためには、いつの時代もサイトのオリジナリティーが求められるから常にオリジナリティーを探し続けなきゃいけない。流行り廃りがなく長期間に渡って収益を安定させるために知恵をしぼって取り組んでいくことが大切だと思う。
          
          これだけブログで生活している人がいると、ブロガーって簡単に稼げるイメージを持っちゃうだろうけど、長期に渡って安定して稼いでいるブロガーって意外と少ない。
          
          見た目は楽しそうに見えても白鳥の様に水中では足をバタバタさせて苦戦していたりするもんです。
          
          <参考書籍>  
          ブログ飯 個性を収入に変える生き方 
          武器としての書く技術 (中経出版) イケダハヤト 
Web業で食べてるフリーランスな人。著書「GoogleAdSenseマネタイズの教科書」重版9刷、累計は2.9万部突破!月間最高670万PV。アドセンサー。収益の4割がアドセンス。アフィリエイトの他、企業や個人のウェブプロデュース&コンサルティング、アプリデータ開発のエグゼクティブアドバイザーを務めるなど幅広くIT関係のお仕事中。サイト制作やマネタイズのセミナーやワークショップの開催、ASP主催のセミナー講師の実績あり。
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