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Webクリエイターの責任とは

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ウェブの情報が未来の子供たちを創る...その時に自分が出来ることは?

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実は最近、とても気に入ってる本があります。それは、株式会社コルク代表取締役の佐渡島庸平氏の著書『ぼくらの仮説が世界をつくる 』です。この本はTwitterのラインで「ウェブクリエイターの方の為になる本なのでおすすめ」と流れていたのを見て知ったのですが、面白くて何度も何度も繰り返し読んでいます。

『ぼくらの仮説が世界をつくる』の具体的な内容については伏せますが、ブロガーさんやウェブクリエイターの方は、機会があればぜひ手に取って読んで欲しい一冊です。今日は、この本を読んで感じたことや自分の心境の変化について書いてみようと思います。

僕はサイト運営をはじめて10年以上になるのですが、最近は情報の発信することの面白さよりも情報を発信することの怖さを覚えることが多くなっています。僕自身が持っているウェブメディアはお陰様で多くの方に読んでもらっています。年間トータルでは日本人の4人に1人が僕の運営しているサイトのどれかを見ている計算です。

先日、とある集まりで「僕の周りの人たちが協力すれば、日本を動かすことが出来るほどのアクセス数がある」という話になりました。確かに言われてみれば、僕の周りの人のメディアのアクセス数を合算すると日本の人口の多くをカバーできます。

これって実は凄いことだと思うのです。昭和初期に戦争に突き進んでいった原因の一つに、新聞やラジオなどから発信される戦争を正当化する情報操作があったとも言われています。これだけスマホの利用者が多い今の時代、ウェブがその代役になる可能性を秘めています。

このようにネットで影響を与える時代だからこそ、ネットで情報を発信することに怖さを感じるようになりました。僕が始めた10年前はスマホがなかったので、情報を発信することは「楽しい」だけで済んでいたのですが、多くの人がスマホで情報を手に入れる今は、それではいけない気がしています。

ネットで気軽に発信出来る時代だからこそ、楽しければいいといった自己中心的な考えを持たず、情報は根拠を持って正しく冷静に発信する責任があるはずです。また、他人を誹謗中傷したり攻撃するような内容も慎まなければいけないと思います。特に巨大なネットワークを持っているような人ほど...

話は変わりますが、今朝のtweetで「3年先くらいまで、今やってることがいいのか悪いのかなんて分からない。」というつぶやきが流れてきたのですが、確かに今やっていることで未来にどのような影響や変化をもたらすかは誰にも分からないことです。

確かに未来のことなど誰も知る由などないのですが、少なくとも僕は、『ぼくらの仮説が世界をつくる』を読んだ時から、未来を僕たちウェブクリエイターが作っているんじゃないかと今まで以上に強く思うようになりました。

これから先の時代に生きる人たちは、ネットで情報を集め、集めた情報によって人格が形成されていく時代になっているいうことです。収入やPVが多い少ないとか関係なく、大なり小なりウェブでメディアを運営していく者は、未来の日本を作り上げているという自覚と責任を待つべきではないでしょうか。

ネットで情報を発信することは楽しくてやりがいもあるでしょう。しかし、よく言われることですが、自由があれば責任も隣り合わせ。しかし、ウェブメディアの場合、は相手が見えない分、責任という一面が隠れることが良くあります。

リアルな社会で目の前にいる人に誹謗中傷を突き付ければ、相手が傷ついたことが分かるので、本人の前でそういった行動を大半の方は取らないでしょう。しかし、ネットは一方通行、平気で相手を誹謗中傷する行動をしてしまう人が多くなる不思議。

中には、自分の発信した情報に対して意見を言う人がいても排除(ブロック)すれば良いという寂しい考え方の人もいます。もちろん、ネットでは直接、会うこともないだろうし、ネット上だけの付き合いだから別に構わないという考えなのでしょうか?嫌なら電源を切る、失敗したらリセットする、ゲーム感覚ですね。

自分のサイトが世の中の人々に良い影響を与えているのか?この判断基準はとても難しいのですが、一つの基準として「自分の子供にその書いた記事を読ませることが出来るか」というのがあります。

また、自分が作るサイトの考え方で同じように他の人が作っているとすれば、そのようなサイトを信用できるかどうか?これも一つの判断基準になるでしょう。「ウェブ上のレビューやランキングなんてステマだ」って思っている人は...

NHKのクロ現でも言っていましたが、家の玄関ドア前に貼っても恥ずかしくないものを作れるか。とても大事なことだと思います。

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ここの管理人は「のんくら」です。

Web業で食べてるフリーランスな人。著書「GoogleAdSenseマネタイズの教科書」重版9刷、累計は2.9万部突破!月間最高670万PV。アドセンサー。収益の4割がアドセンス。アフィリエイトの他、企業や個人のウェブプロデュース&コンサルティング、アプリデータ開発のエグゼクティブアドバイザーを務めるなど幅広くIT関係のお仕事中。サイト制作やマネタイズのセミナーやワークショップの開催、ASP主催のセミナー講師の実績あり。

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