2015年6月28日(土)に大阪梅田で行われたJAO(日本アフィリエイト協議会)主催の「基礎から学ぶ!アフィリエイターのためのGoogle検索講座2015」に参加したのでレポします。
今回は僕がサイト運営者として尊敬している方がゲストで登壇するということで迷わず参加。普段はアフィリエイトセミナーの類には殆ど出ないのですが、今回のゲストがサイト運営の大先輩が話されるということですごく楽しみにしていました。
この先輩の講座については後で詳しくお話しします。
今回のセミナーは3部構成になっていて、1部はGoogleサーチクォリティチームの金谷武明氏による「アフィリエイターのためのGoogle検索基礎講座」、2部はa-ki氏による「情報サイトでオーソリティーを目指そう」、3部はパネリスト2名によるQ&Aとなっていました。
前回と同様に無料とは思えないほどのゲストと内容の濃さ。これが無料のセミナーって...本当にいいんですか?って感じでした。本セミナーを企画・運営されている代表理事の笠井氏には感謝せねばなりませぬ。
各セッションの細かい内容については、既に他の方が詳しく書かれているので省略して、僕自身が感じたことや思ったことをツラツラ書こうと思います。(オメェのくだらん感想なんてどうでもいいから内容を知りたいんだよって方は完璧なレビュー→ふく丼ブログ・あきないBLOGでご覧下さい)
1部のGoogleサーチクォリティチームの金谷武明氏のお話は、この会場に来ている人は初心者が多いということで、「インデックスとは」「クロールとは」と言った感じの「Google検索の基礎の基礎」でした。
結果を出しているアフィリエイターには少し物足りなかったように思います。ただ、Googleの中の人の話を直接聞く機会がこれまで一度もなかったので、個人的にはとても楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。
講座の冒頭で金谷氏が「Googleはアフィリエイトがサイト運営者にとって良いツールだと考えている」と言っていたので、「Googleがアフィリエイトサイトを検索の邪魔だ」と思っているなら、素直に受け取れば、それは単なる思い込み、単なる都市伝説なのです。
僕自身もアフィリエイト広告を貼ったからといって大幅に順位が落ちた経験はないですし、金谷氏の話を聞く限りではアフィリエイトがダメなんじゃなくて、ポリシー違反サイトや質の低いブリッジページサイトが邪魔なのです。Googleのポリシーに従ってサイトを作成していれば、ペナルティーを受けることはない。
金谷氏が何度も口にしていたのは、「Googleがではなく、ユーザーにとって有益かどうかが重要」というフレーズ。「ユーザーの考え=Googleの勝手な思い込み」だろ?とまだまだ思っている方がいるかもしれませんが、今日の話を聞いた限りでは「それに近づくようになってきている」という印象を受けました。
あと金谷氏の話で気になったのは、検索に評価されるアフィリエイトサイトについての話。
検索に評価されるアフィリエイトサイトとは、ユーザーがそのサイトへ行く理由がある・サイトに付加価値がある(単なるブリッジページではないか?)、サイトに専門性がある(単なるリライトではないか?)、サイトの切り口が差別化されている(他によく似たコンテンツない?)。ちなみに()内は僕個人の意見なのであしからず。
それぞれをもっと具体的に教えて欲しかったんだけど、教えてもらえず...当たり前だけどね。
今回はアフィリエイター向けの講座だったからか、どうやったら順位が上がるかとか具体的に踏み込んだ話はありませんでした。
もう少し踏み込んでほしいってあたりで「これは言えない」とはぐらかされてました www
金谷さんから、今回のセミナーの感想を正直に書いてほしいとのことだったので正直に書かせて頂くと、Googleの検索精度をもっとあげて欲しいです。
と言ったところでGoogleはちゃんと対策している、努力していると返されるかも知れません。でも、僕が知り合いの中には、ポリシーに基づいてサイト運営をしていたにも関わらず、変動によって順位が下がって生活が出来なくなった人が何人もいます。
特にパクリサイトが元サイトより上位に上がるとか、ただのリンク集レベルのバイラルメディアが元サイト群より上位に来るとか、一体どうなってるんですかと言いたいです。この問題は多くの人が不満に思っていることだと思うのです。
パクリサイトなんてインデックスの時系列である程度分かるしょうし、コピーチェックツールでさえリライト記事は見抜ける時代です。googleの技術なら余裕で見抜けると思うのですが、やっぱり無理なんでしょうか。
現在進行形で、パクリサイトに負けちゃったりリンク集のサイトにリンクを張られてそれ以下の順位でしか評価されなかったりして、切れに切れまくっている人も見かけます。
まあ「パクリサイトより、あんたのサイトの質の方が低いんだよ」と言われりゃそれまでですがね。
YahooがGoogleの検索エンジンを使っている今、僕たちアフィリエイターはGoogleの判断が全て。納得いかないNoを突き付けられてもYesというしかない弱い立場の人間です。
冷静に考えるとGoogle相手に恐ろしい本音を書いてしまっていますが、生活をかけてアフィリエイトをやっているなら僕と同じように考えている人は少なからずいるはず...
試験的にアルゴリズムを変更したり、評判が悪いから元に戻したりとか(これは想像ですが)でメインのサイトが影響を受けちゃうとホントに辛いです。
特にGoogleのポリシー違反に抵触しないアフィリエイトサイトを作る場合は、復活するまでに数年かかります。大手ならリソースがあるから大丈夫でしょうが、個人だとそうはいきません。新しいアルゴリズムに対応するまでの時間やコストが掛かるし、それに耐えられない弱者アフィリエイターがほとんどだと思うんです。
僕たちが作るサイトの存在はGoogleからすれば数百万、いや数千万の中の一つでしょう。でも個人にとっては愛情を注いだかけがえのない1サイトなんです。
パクリが元サイトより上位に表示されるおかしな現象、Googleがアフィリエイトを嫌っているのではないかというアルゴリズムへの不信感...Q&Aコーナーであった数々の質問は、あの場にいた人が多く持つ本音の意見だと思います。
不満をツラツラと書いていますが、納得いかないのはコピーサイトとバイラルサイトの扱いです。この意見は会場にいた人以外にもサイト運営者の多くの人が対策して欲しいと願っているのではないでしょうか。
第1部レポは終わりでございます。続きは2部のレポをご覧下さい。
Web業で食べてるフリーランスな人。著書「GoogleAdSenseマネタイズの教科書」重版9刷、累計は2.9万部突破!月間最高670万PV。アドセンサー。収益の4割がアドセンス。アフィリエイトの他、企業や個人のウェブプロデュース&コンサルティング、アプリデータ開発のエグゼクティブアドバイザーを務めるなど幅広くIT関係のお仕事中。サイト制作やマネタイズのセミナーやワークショップの開催、ASP主催のセミナー講師の実績あり。
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